平成24年度冷凍3種過去問題とSI初級冷凍受験テキスト解説

平成24年度冷凍3種過去問題とSI初級冷凍受験テキスト解説その1
こんにちは!まるです。

24年度第3種冷凍機械責任者試験の問題・解答を簡単な言葉で解説をしたいと思います。(保安管理問題1~15まで)

解説はSI初級を見て解説しますので理解の程よろしくお願いします。

自分は消去法で先に消していきますので今回もその方法を説明します。

平成24年度冷凍3種過去問題とSI初級冷凍受験テキスト解説

保安管理技術試験問題1~15

問1 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、冷凍の原理について正しいものはどれか

イ 冷媒は、冷凍装置内で熱を吸収して蒸気になったり、熱を放出して液になったりして、状態変化を繰り返す

ロ 蒸発器で冷媒が蒸発するときに潜熱を周囲に与える

ハ 冷凍装置の冷凍能力は、凝縮器の凝縮負荷よりも小さい

二 凝縮器の凝縮負荷は、凝縮器内の冷媒液から冷却水や外気に放出される熱量のことである

1 イ、ロ 2 イ、ハ 3 ロ、ハ 4 ロ、二 5 ハ、二










解説

イ 〇 冷媒は、冷凍装置内で熱を吸収して蒸気になったり、熱を放出して液になったりして、状態変化を繰り返す

冷媒は冷凍装置内の蒸発器で熱を吸収しその後冷媒蒸気になり、圧縮機で圧縮されて高温高圧のガスになり、凝縮器で冷媒を冷却水や空気で冷やすことにより液状になる

ロ ✕ 蒸発器で冷媒液が蒸発するときの蒸発潜熱によって、周囲の物質から熱を取り入れている

ハ 〇 冷凍装置の冷凍能力は、凝縮器の凝縮負荷よりも小さい

凝縮負荷=冷凍能力+圧縮機の軸動力

二 ✕ 凝縮器の凝縮負荷は、圧縮機から出た高温高圧ガスが凝縮器内で、冷却水や外気に放出する熱量のことである

正解 2

ロ、二が✕で簡単なので消去法で2



問2 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、冷凍サイクルおよび熱の移動について正しいものはどれか


イ 冷凍装置の運転条件が変化しても、成績係数の値は変化することはない

ロ 水冷凝縮器では、冷却水温度は凝縮液冷媒の過冷却液の温度に影響を与えない

ハ 熱伝導は、固体内の低温体から高温体へ熱が移動する現象である

二 固体壁表面での熱伝達による伝熱量は、固体壁表面と流体との温度差と伝熱面積に正比例する

1 イ 2 二 3 イ、ロ 4 ロ、ハ 5 ハ、二









解説

イ ✕ 冷凍装置の運転条件が変化すると凝縮温度や蒸発温度などが変わるので、冷凍能力が変化して成績係数の値も変化する

ロ ✕ 受液器兼用の水冷凝縮器では、冷媒液に冷却管が浸っているので、冷却水温度は凝縮液冷媒の過冷却液の温度に影響を与える

ハ ✕ 熱伝導は、固体内の高温体から低温体へ熱が移動する現象である

水と同じで高い所から低い所に移動します

二 〇 固体壁表面での熱伝達による伝熱量は、固体壁表面と流体との温度差と伝熱面積に正比例する

暗記しましょう

正解 2

イ、ロ、ハが✕で簡単なので消去法で2




問3 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、圧縮機の性能、効率などについて正しいものはどれか

イ 圧縮機の吸込み蒸気の比体積は、吸込み圧力が低いほど、また吸込み蒸気の過熱度が小さいほど大きくなる

ロ 圧縮機の圧力比が大きくなると、断熱効率は小さくなるが、機械効率は大きくなる

ハ 往復圧縮機のピストン押しのけ量は、単位時間当たりのピストン押しのけ量のことで、気筒数、シリンダ容積および回転速度により決まる

二 圧縮機駆動の軸動力Pは、理論断熱圧縮動力をPth、全断熱効率をNtadとするとP=Pth÷Ntadで表される

1 イ、ロ 2 イ、ハ 3 ロ、ハ 4 ロ、二 5 ハ、二










解説

イ ✕ 圧縮機の吸込み蒸気の比体積は、吸込み圧力が低いほど、また吸込み蒸気の過熱度が大きいほど大きくなる

ロ ✕ 圧縮機の圧力比が大きくなると、断熱効率は小さくなり、機械効率も若干小さくなる

冷凍装置はなるべく圧力比が大きくならないように運転します

ハ 〇 往復圧縮機のピストン押しのけ量は、単位時間当たりのピストン押しのけ量のことで、気筒数、シリンダ容積および回転速度により決まる 暗記しましょう

二 〇 圧縮機駆動の軸動力Pは、理論断熱圧縮動力をPth、全断熱効率をNtadとするとP=Pth÷Ntadで表される 暗記しましょう

正解 5

イ、ロが✕で簡単なので消去法で5



問4 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、冷媒およびブラインについて正しいものはどれか

イ 単成分冷媒の沸点は種類によって異なるが、沸点の低い冷媒は、同じ温度条件で比べると、一般に沸点の高い冷媒よりも飽和圧力が低い

ロ 冷媒ガス吸込み側に電動機を収めた密閉圧縮機では、電動機で発生する熱が冷媒に加えられて、吸込み蒸気の過熱度が大きくなるため、吐出しガス温度が高くなりやすい

ハ フルオロカーボン冷媒の比重は、液の場合は冷凍機油よりも大きく、漏えいガスの場合は空気よりも大きい

二 ブラインは、塩化カルシウムや塩化ナトリウムのほかに、エチレングリコール系やプロピレングリコール系の無機ブラインがある

1 イ、ロ 2 イ、ハ 3 ロ、ハ 4 ロ、二 5 ハ、二









解説

イ ✕ 単成分冷媒の沸点は種類によって異なるが、沸点の低い冷媒は、同じ温度条件で比べると、一般に沸点の高い冷媒よりも飽和圧力が高い

ロ 〇 冷媒ガス吸込み側に電動機を収めた密閉圧縮機では、電動機で発生する熱が冷媒に加えられて、吸込み蒸気の過熱度が大きくなるため、吐出しガス温度が高くなりやすい

暗記しましょう

ハ 〇 フルオロカーボン冷媒の比重は、液の場合は冷凍機油よりも大きく、漏えいガスの場合は空気よりも大きい 

フルオロカーボン冷媒の比重は液の場合は1より大きく、ガスの場合は空気より2~3と大きい

二 ✕ ブラインは、塩化カルシウムや塩化ナトリウムのほかに、エチレングリコール系やプロピレングリコール系の有機ブラインがある

無機ブライン=塩化カルシウムや塩化ナトリウム

有機ブライン=エチレングリコール系やプロピレングリコール系

正解 3

イ、二が✕で簡単なので消去法で3



問5 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、圧縮機について正しいものはどれか

イ 圧縮機の体積効率が小さくなると冷媒循環量は減少する

ロ 半密閉圧縮機および全密閉圧縮機は、圧縮機内部の点検、修理ができない

ハ 停止中の圧縮機クランクケース内の油温が高いと、始動時にオイルフォーミングを起こしやすい

二 圧縮機が頻繁な始動と停止を繰り返すと、駆動用電動機巻線の異常な温度上昇を招き焼損のおそれがある

1 イ、ロ 2 イ、ハ 3 イ、二 4 ロ、ハ 5 ハ、二









解説

イ 〇 圧縮機の体積効率が小さくなると、圧縮機の実際の吸込み蒸気量が減少するので、冷媒循環量が減少する

ロ ✕ 全密閉圧縮機はケーシングが溶接密閉されているので、圧縮機内部の点検、修理ができないが、半密閉圧縮機はボルトを外せば点検、修理ができます

ハ ✕ 停止中の圧縮機クランクケース内の油温が低いと、始動時にオイルフォーミングを起こしやすい

二 〇 圧縮機が頻繁な始動と停止を繰り返すと、始動時の大きな電流が原因で駆動用電動機巻線の異常な温度上昇を招き焼損のおそれがある

正解 3

ロ、ハが✕で簡単なので消去法で3



問6 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、凝縮器について正しいものはどれか

イ 水冷凝縮器の冷却管に水あかが付着すると、冷却水流速が大きくなり、熱通過率の値も大きくなる

ロ 水冷凝縮器と空冷凝縮器を比べると、熱通過率の値は水冷凝縮器のほうが大きい

ハ 蒸発式凝縮器では、空気の湿球温度が低くなると凝縮温度は高くなる

二 凝縮器に不凝縮ガスが混入すると、冷媒側の熱伝達が悪くなって、凝縮圧力が上昇する

1 イ、ロ 2 イ、ハ 3 イ、二 4 ロ、ハ 5 ロ、二









解説

イ ✕ 水冷凝縮器の冷却管に水あかが付着すると、冷却水流速はあまり変わらないが、熱通過率の値は小さくなる

ロ 〇 水冷凝縮器と空冷凝縮器を比べると、熱通過率の値は水冷凝縮器のほうが大きい

水冷式>蒸発式>空冷式の順に熱通過率が小さくなります

ハ ✕ 蒸発式凝縮器では、空気の湿球温度が低くなると凝縮温度は低くなる

二 〇 凝縮器に不凝縮ガスが混入すると、冷媒側の熱伝達が悪くなって、凝縮圧力が上昇し、不凝縮ガスの分圧相当分以上に圧力が高くなる

正解 5

イ、ハが✕で簡単なので消去法で5



問7 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、蒸発器について正しいものはどれか

イ ホットガス除霜は、冷却管の内部から冷媒ガスの熱によって霜を均一に融解し、霜が厚くなっても有効に除霜ができる方法である

ロ 大形の乾式蒸発器では、多数の伝熱管に均等に冷媒を分配させるためにディストリビュータを取り付けるが、ディストリビュータの圧力降下があるので、その分膨張弁の容量は小さくなる

ハ シェルアンドチューブ乾式蒸発器では、水側の熱伝達率を向上させるために、バッフルプレートを設置する

二 冷媒液強制循環式蒸発器において、液ポンプにより強制循環する冷媒液量は、蒸発器で蒸発する冷媒量だけで十分である

1 イ、ロ 2 イ、ハ 3 ロ、ハ 4 ロ、二 5 ハ、二









解説

イ ✕ ホットガス除霜は冷却管の内部へホットガスを送って、冷媒ガスの熱によって霜を均一に融解するので、霜が厚く付いていると溶けにくくなり除霜の時間が長くなるので早めに行う

ロ 〇 大形の乾式蒸発器では、多数の伝熱管に均等に冷媒を分配させるためにディストリビュータを取り付けるが、ディストリビュータの圧力降下があるので、その分膨張弁の容量は小さくなる、そのため外部均圧形温度自動膨張弁を使う

ハ 〇 シェルアンドチューブ乾式蒸発器では、水側の熱伝達率を向上させるために、バッフルプレートを設置する

バッフルプレートによって水の流速を増して、水流を冷却管に対して直角になるようにして水やブライン側の熱伝達率を向上させている

二 ✕ 冷媒液強制循環式蒸発器において、液ポンプにより強制循環する冷媒液量は、蒸発器で蒸発する冷媒量よりも3~5倍多い量にする

正解 3

イ、二が✕で簡単なので消去法で3



問8 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、自動制御機器について正しいものはどれか

イ 蒸発器の熱負荷変動に対応して、蒸発器出口の冷媒過熱度を5K前後に制御するために、最大熱負荷に対して2倍程度の定格容量の膨張弁を選定する必要がある

ロ 外部均圧形温度自動膨張弁は、蒸発器やディストリビュータの圧力降下が大きな場合に利用されるが、蒸発器出口の圧力を外部均圧管で、膨張弁のダイアフラム面に伝える構造になっている

ハ 温度自動膨張弁は過熱度を制御するために、蒸発器出口冷媒の温度を膨張弁の感温筒で検出する。感温筒の取り付け場所としては、冷却コイル出口ヘッダが適切である

二 凝縮圧力調整弁は、凝縮器の圧力が設定圧力以下にならないように凝縮器から流出する冷媒液を絞る

1 イ、ロ 2 イ、ハ 3 ロ、ハ 4 ロ、二 5 ハ、二










解説

イ ✕ 蒸発器の熱負荷変動に対応して、蒸発器出口の冷媒過熱度を5K前後に制御するために、適切な定格容量の膨張弁を選定する必要がある

最大熱負荷に対して2倍程度の定格容量の膨張弁は、大きすぎるのでハンチングが起きてしまう

ロ 〇 外部均圧形温度自動膨張弁は、蒸発器やディストリビュータの圧力降下が大きな場合に利用されるが、蒸発器出口の圧力を外部均圧管で、膨張弁のダイアフラム面に伝える構造になっている 暗記しましょう

ハ ✕ 温度自動膨張弁は過熱度を制御するために、蒸発器出口冷媒の温度を膨張弁の感温筒で検出するが、感温筒の取り付け場所は、冷却コイル出口ヘッダや吸込み管の液のたまりやすい所に付けると正しい温度を検出できなくなる

二 〇 凝縮圧力調整弁は、凝縮器の圧力が設定圧力以下にならないように凝縮器から流出する冷媒液を絞る。理由は空冷凝縮器は冬季に外気温度が低くなるため凝縮圧力が低くなり冷媒循環量が減少し、冷凍能力が低下する

正解 4

イ、ハが✕で簡単なので消去法で4



問9 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、附属機器について正しいものはどれか

イ 高圧受液器を設置することにより、冷凍設備を修理する際に、大気に開放する装置部分の冷媒を回収することができる

ロ 小形のフルオロカーボン冷凍装置やヒートポンプ装置に使用される小容量の液分離器では、内部のU字管下部に設けられた小穴から少量ずつ液を圧縮機に吸い込ませるものがある

ハ 冷凍装置に用いられる受液器には、大別して凝縮器の出口側に連結される高圧受液器と、冷媒液強制循環式で凝縮器の出口側に連結して用いられる低圧受液器とがある

二 アンモンニア冷凍装置の油分離器で分離された鉱油は、一般に圧縮機クランクケース内に自動返油される

1 イ、ロ 2 イ、ハ 3 ロ、ハ 4 ロ、二 5 ハ、二









解説

イ 〇 高圧受液器を設置することにより、冷凍設備を修理する際に、大気に開放する装置部分の冷媒を回収することができる 暗記しましょう

ロ 〇 小形のフルオロカーボン冷凍装置やヒートポンプ装置に使用される小容量の液分離器(アキュムレータ)では、分離された液が下部に溜まり内部のU字管下部に設けられた小穴から少量ずつ液を圧縮機に吸い込ませている

ハ ✕ 冷凍装置に用いられる受液器には、大別して凝縮器の出口側に連結される高圧受液器と、冷媒液強制循環式で蒸発器の入口側に連結して用いられる低圧受液器とがある

二 ✕ アンモンニア冷凍装置の油分離器で分離された鉱油は、吐出しガス温度が高く油が劣化するので、一般に圧縮機クランクケース内に返油せずに油だめに抜き取る

正解 1

ハ、二が✕で簡単なので消去法で1



問10 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、冷媒配管について正しいものはどれか

イ 飽和温度以上に高圧液菅が温められても、フラシュガスは発生しない

ロ 圧縮機の吐出し管も吸込み管も管の内径が大きいほど、冷媒の流れの抵抗は小さくなる

ハ アンモニア冷媒配管には、真ちゅう製のバルブを取り付ける

二 冷媒蒸気中に混在している冷凍機油を戻すために圧縮機の吸込み配管系を小さくして冷媒流速を大きくすると、吸込み圧力は低下する

1 イ、ロ 2 イ、二 3 ロ、ハ 4 ロ、二 5 ハ、二









解説

イ ✕ 飽和温度以上に高圧液菅が温められたり、高圧液配管内で液の圧力が低下するとフラッシュガスが発生する

ロ 〇 圧縮機の吐出し管も吸込み管も管の内径が大きいほど面積が大きくなり流速が遅くなるので、冷媒の流れの抵抗は小さくなる

ハ ✕ アンモニア冷媒配管には、真ちゅう製(銅、銅合金)のバルブは使えない

二 〇 冷媒蒸気中に混在している冷凍機油を戻すために圧縮機の吸込み配管系を小さくして冷媒流速を大きくすると、配管抵抗が大きくなるので吸込み圧力は低下する

正解 4

イ、ハが✕で簡単なので消去法で4



問11 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、安全装置などについて正しいものはどれか

イ 圧縮機に取り付けるべき安全弁の最小口径は、ピストン押しのけ量の平方根を冷媒の種類により定められた定数で除して求められる

ロ 溶栓付きのフルオロカーボン冷媒用シェルアンドチューブ凝縮器において、溶栓が100℃の高温吐出しガスにさらされても、問題なく運転を継続できる

ハ 高圧遮断装置の作動圧力は、高圧部に取り付けられた安全弁の吹始め圧力の最低値以下の圧力であって、かつ高圧部の許容圧力以下に設定しなければならない

二 液封による事故を防止するために、液封の起こるおそれのある部分には、溶栓、安全弁、破裂板または圧力逃し装置を取り付ける必要がある

1 ロ 2 ハ 3 イ、ロ 4 ハ、二 5 イ、ハ、二









解説

イ ✕ 圧縮機に取り付けるべき安全弁の最小口径は、ピストン押しのけ量の平方根を冷媒の種類により定められた定数で乗じて求められる

d1=c1√v1

ロ ✕ 溶栓付きのフルオロカーボン冷媒用シェルアンドチューブ凝縮器において、溶栓の内部の金属は75℃以下で溶融するようにできている。溶栓は温度で作動するので、高温吐出しガスにさらされる部分には取り付けてはいけない

ハ 〇 高圧遮断装置の作動圧力は、高圧部に取り付けられた安全弁の吹始め圧力の最低値以下の圧力であって、かつ高圧部の許容圧力以下に設定しなければならない 暗記しましょう

二 ✕ 液封による事故を防止するために、液封の起こるおそれのある部分には、溶栓以外の安全弁、破裂板または圧力逃し装置を取り付ける必要がある

正解 2

イ、ロ、二が✕で簡単なので消去法で2



問12 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、材料の強さおよび圧力容器について正しいものはどれか

イ 高圧部設計圧力は、停止中に周囲温度の高い夏期に内部の冷媒が38~40℃程度まで上昇したときの冷媒の飽和圧力に基づいている

ロ 許容圧力は、冷媒設備において現に許容しうる最高の圧力であって、設計圧力または腐れしろを除いた肉厚に対応する圧力のうち低いほうの圧力をいう

ハ 冷凍保安規則関係例示基準によれば、溶接継手の効率は、溶接継手の種類により決められており、更に溶接部の全長に対する放射線透過試験を行った部分の長さの割合によって決められているものもある

二 薄肉円筒銅圧力容器の板の内部に発生する応力は、円筒銅の接線方向に作用する応力が長手方向に作用する応力の1/2である

1 イ 2 ロ 3 ロ、ハ 4 ハ、二 5 イ、ハ、二









解説

イ ✕ 高圧部設計圧力は、通常の運転で起こりえる最高の圧力を設計圧力とし、低圧部では停止中に周囲温度の高い夏期に内部の冷媒が、38~40℃程度まで上昇したときの冷媒の飽和圧力に基づいている

ロ 〇 許容圧力は、冷媒設備において現に許容しうる最高の圧力であって、設計圧力または腐れしろを除いた肉厚に対応する圧力のうち低いほうの圧力をいう 暗記しましょう

ハ 〇 冷凍保安規則関係例示基準によれば、溶接継手の効率は、溶接継手の種類により決められており、更に溶接部の全長に対する放射線透過試験を行った部分の長さの割合によって決められているものもある 暗記しましょう

二 ✕ 薄肉円筒銅圧力容器の板の内部に発生する応力は、円筒銅の接線方向に作用する応力が長手方向に作用する応力の2倍である

正解 3

イ、二が✕で簡単なので消去法で3



問13 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、冷凍装置の据付け、圧力試験および試運転について正しいものはどれか

イ 圧縮機の据付けで防振支持を行うと、圧縮機の振動が配管に伝わり、配管を損傷したり、配管を通じて他に振動が伝わったりするが、これを防止するため、圧縮機の吸込み管や吐出し管にフレキシブルチューブを挿入する方法がある

ロ 液体で行う耐圧試験の圧力は、設計圧力または許容圧力のいずれか低いほうの圧力以上とする

ハ 圧縮機など配管以外の部分について耐圧強度を確認してからそれらを配管で接続して、すべての冷媒系統について必ず真空試験を行ってから気密試験を行う

二 真空乾燥の後に水分が混入しないように配慮しながら冷凍装置に冷凍機油と冷媒を充てんし、電力・制御系統、冷却水系統などを十分に点検してから始動試験を行う

1 イ、ロ 2 イ、ハ 3 イ、二 4 ロ、ハ 5 ハ、二









解説

イ 〇 圧縮機の据付けで防振支持を行うと、圧縮機の振動が配管に伝わり、配管を損傷したり、配管を通じて他に振動が伝わったりするが、これを防止するため、圧縮機の吸込み管や吐出し管に可とう管(フレキシブルチューブ)を挿入する方法がある 暗記しましょう

ロ ✕ 液体で行う耐圧試験の圧力は、設計圧力または許容圧力のいずれか低いほうの圧力の1、5倍以上とする

ちなみに気体で行う耐圧試験の圧力は、設計圧力または許容圧力のいずれか低いほうの圧力の1、25倍以上とする

ハ ✕ 圧縮機など配管以外の部分について耐圧強度を確認してからそれらを配管で接続して、すべての冷媒系統について必ず気密試験を行う

二 〇 真空乾燥の後に水分が混入しないように配慮しながら冷凍装置に冷凍機油と冷媒を充てんし、電力・制御系統、冷却水系統などを十分に点検してから始動試験を行う 暗記しましょう

正解 3

ロ、ハが✕で簡単なので消去法で3



問14 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、冷凍装置の運転について正しいものはどれか

イ 冷凍装置を手動で停止するときは、圧縮機を停止してから液封が生じないように受液器出口弁を閉じて、その直後に圧縮機吸込み側止め弁を閉じる

ロ 水冷凝縮器の冷却水量が減少したり、冷却水温が上昇したりすることによって凝縮圧力が上昇すると、圧縮機吐出しガス圧力と温度が上昇するので、圧縮機シリンダが過熱し、潤滑油を劣化させ、シリンダやピストンを痛める

ハ 圧縮機の吸込み蒸気の圧力は、蒸発器や吸込み配管内の抵抗により、蒸発器内の冷媒の蒸発圧力よりもいくらか低い圧力になる

二 冷凍装置を長期間休止させる場合には、低圧側の冷媒を受液器に回収するが、装置に漏れがあったとき装置内に空気を吸い込まないように、低圧側と圧縮機内には大気圧より高いガス圧力を残しておく

1 イ 2 イ、ロ 3 ロ、ハ 4 ハ、二 5 ロ、ハ、二









解説

イ ✕ 冷凍装置を手動で停止するときは、受液器出口弁を閉じてからしばらく運転して、液封が生じないようにしてから圧縮機を停止する。停止後に吸込み側止め弁を閉じる

ロ 〇 水冷凝縮器の冷却水量が減少したり、冷却水温が上昇したりすることによって凝縮圧力が上昇すると、圧縮機吐出しガス圧力と温度が上昇するので、圧縮機シリンダが過熱し、潤滑油を劣化させ、シリンダやピストンを痛める 暗記しましょう

ハ 〇  圧縮機の吸込み蒸気の圧力は、蒸発器や吸込み配管内の抵抗により、蒸発器内の冷媒の蒸発圧力よりもいくらか低い圧力になる 暗記しましょう

二 〇 冷凍装置を長期間休止させる場合には、低圧側の冷媒を受液器に回収するが、装置に漏れがあったとき装置内に空気を吸い込まないように、低圧側と圧縮機内には大気圧より高いガス圧力を残しておく 暗記しましょう

正解 5

イが✕で簡単なので消去法で5



問15 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、冷凍装置の保守管理について正しいものはどれか

イ シャフトシールに汚れた潤滑油が入ると、シール面を傷つけて冷媒漏れを起こすことがある

ロ フルオロカーボン冷凍装置に水分が混入しても、装置に障害を引き起こすことはない

ハ 圧縮機において潤滑油量の不足や油ポンプの故障などで油圧が不足すると、潤滑作用が阻害される

二 圧縮機のシリンダの温度が過熱運転により上昇すると、潤滑油が炭化し分解して不凝縮ガスを生成することがある

1 イ、ロ 2 ロ、ハ 3 ハ、二 4 イ、ロ、二 5 イ、ハ、二










解説

イ 〇 シャフトシール(軸封装置)開放形圧縮機にて使用は、潤滑油で冷却しており、汚れた潤滑油が入ると、シール面を傷つけて冷媒漏れを起こすことがある 

ロ ✕ フルオロカーボン冷凍装置に水分が混入すると、分解して酸性の物質を作り(加水分解)金属を腐食したりして装置に障害を引き起こす

ハ 〇 圧縮機において潤滑油量の不足や油ポンプの故障などで油圧が不足すると、潤滑作用が阻害される 暗記しましょう

二 〇 圧縮機のシリンダの温度が過熱運転により上昇すると、潤滑油が炭化し分解して多少の不凝縮ガスを生成することがある

正解 5

ロが✕で簡単なので消去法で5

続きはこちらです平成25年度保安管理問題1~15

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まとめ

平成24年度、25年度までは簡単なので消去法で正解が導けますが、26年~急に難しくなり消去法でも2択ぐらいにしか絞れなくなったので、細かい所まで暗記しましょう

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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