ビルメン4点セットの1つ、第2種電気工事士の実技試験について書きます。
4点セットの中では実技がありますので、緊張する試験でもあります。
第2種電気工事士実技試験が難しいと思う人が多いですが本当でしょうか?自分が体験した難易度と素人でも独学で確実に合格する為の効率がいい勉強方法を説明していきます。
第2種電気工事士(実技)の難易度
まずはビルメン資格4点セットから見た第2種電気工事士(筆記・実技を合わせた)の難易度を書いていきます。第2種電気工事士の4点セットから見た難易度
自分はビルメン4点と冷凍2種、消防設備士乙6を取得しましたが、電工2種の難易度は以下になります。
冷凍2種>2種電気工事士>冷凍3種>危険物乙4>消防設備士乙6>2級ボイラー技士の順に難しいです。
実技があるのでビルメン4点セットの中では間違いなく1番難しいですが、実技は筆記試験の合格後1ヶ月ぐらい勉強すれば誰でも合格できます。
自分の学力レベルは高卒工業高校なので低いですが、4点セット全て1発独学で合格できましたので電工2種も難易度的には高くは無く普通レベルです。
実技は最初は難しいですが慣れれば簡単で、手が勝手に動くようになります。
次に電工2種の実技のみの合格率から見た視点で難易度を見ていきましょう!
第2種電気工事士の合格率から見た難易度(実技のみ)
平成30年 受験者 95400人(合格者64400人)=68%
平成29年 受験者 81400人(合格者56000人)=69%
平成28年 受験者 84800人(合格者62200人)=73%
平成27年 受験者 84100人(合格者59400人)=71%
平成26年 受験者 77900人(合格者57800人)=74%
平成25年 受験者 84200人(合格者64000人)=76%
平成24年 受験者 75200人(合格者53100人)=71%
平成23年 受験者 75300人(合格者52300人)=70%
平成22年 受験者 79800人(合格者54300人)=68%
平成21年 受験者 79700人(合格者55800人)=70%
☆注☆ 数字を把握しやすいように、10の位は四捨五入しています
毎年の合格率は60%~70%代で推移していて、10年間を平均する71%以上はあります。
体感的には7割以上、10人に7人は合格できています。
ただしこの数字は筆記免除や、2回目以降の実技試験者も含まれているので高くなっています。
筆記と実技を合わせた合格率は10年平均で46%です。
結果2つの視点から見た難易度から言える事は、電工2種(実技試験のみ)はビルメン4点の中では普通(実技の練習が大変)で、世間の他の資格試験の中でも普通程度です。
以下は無駄なく簡単・確実に合格できる勉強方法(筆記)を説明していきます!
第2種電気工事士の実技は難しい?独学での勉強方法
以下は自分が勉強した時間や方法を書きます勉強時間
実技は1日1課題を1か月=30個作りました。
実技は最初1個作るのに1時間以上かかりましたが、13課題を1周する頃には30分を切ってました。
1~13課題のやる作業が似ているので、個別練習でやった事の応用が出来れば自然と早くなります。(手や道具の扱いが慣れてくる)
1~13課題のやる作業が似ているので、個別練習でやった事の応用が出来れば自然と早くなります。(手や道具の扱いが慣れてくる)
2周目の終わりには20分で作れていました。
20分で作れれば難しい課題が出ても安心できます。
20分で作れれば難しい課題が出ても安心できます。
念のために3周分セットを買いましたが、2周分で慣れたので大丈夫でした。
最初は節約のためにケーブルを小さく作っていましたが、大きく作ってから余分な部分を切り取って次の課題に使う方が節約になると気づきました。(3回ぐらい作れます)
1周分以上余った残りのケーブルと練習で出来たゴミです。
結果
実技 合格(合格、不合格は結果しか教えてもらえません)
実技の勉強方法
実技は第二種電気工事士技能試験候補問題丸わかり を使いました。長所
① 複線図が解りやすく、初心者でも書けるようになる。(カラーで書いてあるので理解しやすい)
② 個別の練習方法や完成品がカラー写真で大きく載っている。(完成後に自分の作ったのと比較しやすい)
③ 欠陥の理由が詳しく書いてある。(試験までに合格、不合格が解りやすい)
材料は第2種電気工事士技能試験練習用器具+ケーブル3回用セット(プロサポート)を使いました。
試験と同じ材料が入っていましたので、本番でも作りやすかったです。
しかし現在は在庫がない状態でした。
他にはモズシリーズ 第二種電気工事士技能試験練習用材料 電線器具Wセットがいいです。
なるべく試験と同じ材料が入っているものを買った方が、試験中にも余裕ができますし、素早く出来ます。
違う材料を買ってしまうとランプレセプタクルのねじの大きさ(明工社大きい、パナソニック小さい)や、埋め込み連用取付枠が違ったりしますので注意して購入して下さい。
特にランプレセプタクルは明工社とパナソニックだとケーブルを剥ぐ長さに影響するので練習中から本番に合わせた物を使用して下さい。(明光社はねじの台座が盛り上がっていて、パナソニックは平坦に近い)
画像は明光社です。
工具はホーザン(HOZAN) 電気工事士技能試験工具セット DK-18を使いました。
特にランプレセプタクルは明工社とパナソニックだとケーブルを剥ぐ長さに影響するので練習中から本番に合わせた物を使用して下さい。(明光社はねじの台座が盛り上がっていて、パナソニックは平坦に近い)
画像は明光社です。
工具はホーザン(HOZAN) 電気工事士技能試験工具セット DK-18を使いました。
ストリッパーP-958が、使いやすくて素晴らしいです。
これ1本で輪作りからケーブルカット、剥ぎ取りなんでも出来てしまう万能道具なので必須です。
試験中は工具の持ち替えが時間のロスになります。
いかにロスを少なくして焦らないで済むようにするのが、気持ち的にも大事になります。
ストリッパーP-958さえあれば、リングスリーブの圧着まで持ち替えずに行けます。
他には圧着工具が中までしかないので、小さくて使いやすいです。これ1本で輪作りからケーブルカット、剥ぎ取りなんでも出来てしまう万能道具なので必須です。
試験中は工具の持ち替えが時間のロスになります。
いかにロスを少なくして焦らないで済むようにするのが、気持ち的にも大事になります。
ホーザン 2015-05-12
片手でリングスリーブに刻印が出来ますので便利です。
女性の人でも簡単に圧着でき、扱いも簡単です。
大まである圧着工具は、両手を使わないと刻印がやりずらいのでお勧めしません。
欠点は入っている定規が布製ですので、100均で鉄の定規を買うと使いやすいです。
勉強の順番
まずは確実に間違えずに、複線図を確実に書ける練習をしましょう。
毎日1個は必ず書く癖を付けるといいです。
慣れれば3分ぐらいで書けます。
毎日1個は必ず書く癖を付けるといいです。
慣れれば3分ぐらいで書けます。
3分ロスしてまで複線図を書く理由は、練習の時は書かなくても完成出来たのが、本番では緊張して頭が真っ白になる可能性や凡ミスを防ぐ為です。
自分は大丈夫だと思っていても、うっかりミスをするのが人間なのです。
試験が終わってから合格発表までも、問題用紙に複線図が書いてあれば確認出来て安心できます。
試験が終わってから合格発表までも、問題用紙に複線図が書いてあれば確認出来て安心できます。
複線図が書けるようになったら、工具に慣れる練習をしましょう。
ホーザン(HOZAN) のホームページにストリッパーP-958の使い方やケーブルの切り方など詳しく動画でありますので見て練習して下さい。
工具に慣れたら実際に個別練習をしましょう。
ランプレセプタクル、引掛けシーリング、連用取付枠、端子台などの個別練習です。
焦らなくていいので確実に作っていきます。
焦らなくていいので確実に作っていきます。
個別練習が慣れて来たら、候補問題を完成までゆっくり確実に作っていきましょう。
時間を気にせず、参考書と同じになるように作りましょう。
1日に沢山作って、明日はやらないとかは良くないので、なるべく手が慣れるように1日1課題を作っていきましょう。
13課題を終わる頃には30分を切れています。
2周目に入る頃には手が勝手に動いてくれて早くなります。
2周もやれば本番でも焦らずに作れます。
課題を作るスピードの速さを競う試験ではありませんので、周りを気にせず自分のペースで30分以内に確実に作って下さい。
完成したら必ず確認作業をして下さい。
この確認作業は大事です。(1つのミスでまた来年試験を受けるのは悲しすぎます)
この確認作業は大事です。(1つのミスでまた来年試験を受けるのは悲しすぎます)
課題を作るのに準備した事
試験会場によっては、机のサイズが小さい場合があります。
学校の机のサイズは横650mm、縦450mmで小さいです。
自宅で課題を作る時もこのサイズを意識する為に、テープを机に張り付けて狭い場所で練習しました。
時間を測る為に、100均でキッチンタイマーを買ってきました。
先程の工具を入れた透明のケースに、磁石で張り付けて常に見えるようにしました。
狭い場所で作るのに慣れておくのは大事です。
他には埋め込み連用取付枠を外す時に便利な物(緑のカギみたいな物は道具セットに付いてました)と1・6ー2Cを4本入れる時に5円玉を使いました。
5円玉はリングスリーブをはめた上から押し込むと簡単に入ります。
1,6ケーブルは1で数える
2,0ケーブルは2で数える
数字を足して、2なら〇刻印
3~4なら小刻印
5以上は中刻印
これを複線図に書いておけば間違えないで済みますし、安心して課題を作れます。
パイロットランプの考え方
常時はコンセントと考える
同時はランプレセプタクルと考える
異時はスイッチと考える
端子台は抜けやすい
端子台は引っ張ると抜けやすいのできつく締める
試験管がきつく引っ張っても大丈夫なくらいに締めましょう!
試験当日した事
自分が受けた試験場は、学校の机が横に3つ並んでいました。
真ん中が空いていてそこに道具を置けましたが、自分は右の席だったので、右利きには使いにくいので置きませんでした。
そこには試験材料の箱を置きました。
自宅で作っていた時と同じように透明のケースを右上の隅に置いて作りました。
他には材料を確認する時に、ケーブルを伸ばして試験中に作りやすいようにしておきました。
試験問題は上から透けて見えるので、いらない工具は机の中にしまいました。
他には材料を確認する時に、ケーブルを伸ばして試験中に作りやすいようにしておきました。
試験問題は上から透けて見えるので、いらない工具は机の中にしまいました。
よければ参考にして下さい。
補足
自分が受けたのは27年度下期です。上期試験は候補問題5番で端子台に接続する線が、ある参考書と違っていた為に落ちた人が多くいました。
これもうっかりミスなんです。
理解出来ていれば間違えないはずなんです。
こういう事が起きるのが本番ですので、集中して受けて下さい。
自分が下期に受けた理由は、上期に出た問題は下期に出にくいからです。
出た年もありますが、出ていない年のほうが多いから問題が絞れる為です。
上期は土日で2つ出題されますので、下期は11課題に集中しやすいです。
もちろん上期に出たのも練習はしますが、気持ちの問題です。
後はここ数年出ていない課題とか、前年から変更された課題が出やすい傾向です。
自分の時は候補問題8番が前年から変更されていて端子台に渡り線が必要な方法になっていました。
8番が出ると予想されていましたが、自分は数年金属管が出ていなかったので、怪しいと思って練習していたら金属管が出ました。
結果論ですが、参考に書いてみました。
☆ 平成30年より試験が年1回から2回も受けれるように変更されましたので、上期で受けて落ちたらすぐ下期が受けれる対策をするのがおすすめ方法です。
下期で落ちて、来年にすると実技試験の課題13問が変更されてしまうので不利になります。
【関連記事】
【第2種電気工事士の難易度・合格率】勉強方法で楽に合格できる
まとめ
第2種電気工事士は、筆記は勉強すれば誰でも受かりますが、問題なのは実技です。
手先が器用な人、そうでない人がいますが、最後には練習量が多いほど合格に近づきます。
練習さえすれば頭より手が勝手に動いてくれますので、最初は焦らずにゆっくりと確実に作ってみて下さい。
最後には30分も時間はいらないと思えてくるはずです。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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