26年度第2種冷凍機械責任者試験の問題・解答を簡単な言葉で解説をしたいと思います。(保安管理問題1~10まで)
解説は上級冷凍受験テキストを見て解説しますので理解の程よろしくお願いします。
自分は消去法で先に消していきますので今回もその方法を説明します。
平成26年度冷凍2種保安管理過去問題と上級冷凍受験テキスト解説
保安管理技術試験問題1~10
問1 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、圧縮機などについて正しいものはどれか
イ 圧縮機運転中、温度自動膨張弁の感温筒が吸込み管から外れて、感温筒の温度が上昇すると、膨張弁が開きすぎになって、過剰な冷媒液が蒸発器に流入して液戻りがおきる
ロ 圧縮機運転中、負荷が増大すると、吸込み蒸気圧力、吐出しガス圧力、吐出しガス温度共に上昇し、圧縮機運転電流も増大するが、温度自動膨張弁の制御範囲内であれば吸込み蒸気の過熱度は維持できる
ハ 往復圧縮機の吐出し弁に漏れがあると、吐出しガス圧力、体積効率、吐出しガス温度は全て低下する
二 多気筒圧縮機で強制給油潤滑式の場合、給油圧力は油圧計指示圧力からクランクケース内ガス圧力を減じた値である
1 イ、ロ 2 イ、二 3 ロ、ハ 4 ハ、二 5 イ、ロ、二
解説
イ 〇 圧縮機運転中、温度自動膨張弁の感温筒が吸込み管から外れて、感温筒の温度が上昇すると、膨張弁が開きすぎになって、過剰な冷媒液が流入して液戻りがおきる
吸込み管から外れると膨張弁が開き液戻りがおきると覚えましょう
ロ 〇 圧縮機運転中、負荷が増大すると、吸込み蒸気圧力、吐出しガス圧力、吐出しガス温度共に上昇し、圧縮機運転電流も増大するが、温度自動膨張弁の制御範囲内であれば吸込み蒸気の過熱度は維持できる 暗記しましょう
ハ ✕ 往復圧縮機の吐出し弁に漏れがあると、吐出しガス圧力が低下し、吐出しガス温度が上昇するので、体積効率は低下する
ちなみに吸込み弁に漏れがあっても、吐出し弁の漏れほど吐出しガス温度は上昇しない
吸込み管から外れると膨張弁が開き液戻りがおきると覚えましょう
ロ 〇 圧縮機運転中、負荷が増大すると、吸込み蒸気圧力、吐出しガス圧力、吐出しガス温度共に上昇し、圧縮機運転電流も増大するが、温度自動膨張弁の制御範囲内であれば吸込み蒸気の過熱度は維持できる 暗記しましょう
ハ ✕ 往復圧縮機の吐出し弁に漏れがあると、吐出しガス圧力が低下し、吐出しガス温度が上昇するので、体積効率は低下する
ちなみに吸込み弁に漏れがあっても、吐出し弁の漏れほど吐出しガス温度は上昇しない
二 〇 多気筒圧縮機で強制給油潤滑式の場合、給油圧力は油圧計指示圧力からクランクケース内ガス圧力を減じた値である
多気筒圧縮機で強制給油潤滑式の場合は吸込み圧力より0、15~0、4mpa高い圧力にする
スクリュー圧縮機で強制給油潤滑式の場合は吐出し圧力より0、2~0、3mpa高い圧力にする(差圧式は吐出し圧力より0、05~0、15mpa低い圧力にする)
正解 5
まずハが✕で簡単なので消去法で1、2、5の3択に絞れます
その後はロ、二が〇で簡単なので5
その後はロ、二が〇で簡単なので5
問2 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、凝縮器および液菅部について正しいものはどれか
イ 空冷凝縮器では、冬季に外気温度が低いと凝縮温度が下がり冷凍効果が増えるので、膨張弁前後の差圧が大きく減っても温度自動膨張弁の能力不足になることはない
ロ 水冷凝縮器で水あかが厚く付いた場合の熱通過率の低下割合が、裸管よりローフィンチューブのほうが大きくなるのは有効内外伝熱面積比が影響しているためである
ハ 空冷凝縮器を用いた冷凍装置において冬季に外気温度が低下する場合の高圧維持対策として、空冷凝縮器の送風機運転台数を減らす、送風機回転速度を下げるなどがあるが、空冷凝縮器のコイル内に凝縮液をため込んで伝熱面積を減少させる方法もある
二 液封の事故は、止め弁、電磁弁などの誤操作による原因が多いが、液封を起こしやすい箇所として、液ポンプ出口の逆止め弁と蒸発器入口弁の液菅部分や、中間冷却器の過冷却液出口止め弁と蒸発器入口弁の液菅部分などがある
1 イ、ロ 2 イ、ハ 3 ロ、二 4 ハ、二 5 ロ、ハ、二
解説
イ ✕ 空冷凝縮器では、冬季に外気温度が低いと凝縮温度が下がり冷凍効果が増えるが、膨張弁前後の差圧が大きく減ると温度自動膨張弁の容量が減少するので能力不足になる
ロ 〇 水冷凝縮器で水あかが厚く付いた場合の熱通過率の低下割合が、裸管よりローフィンチューブのほうが大きくなるのは有効内外伝熱面積比が影響しているためである
ローフィンチューブの有効内外伝熱面積比が3、5~4、2で裸管が約1なので、ローフィンチューブのほうが熱通過率の低下割合の影響が大きくなる
ハ 〇 空冷凝縮器を用いた冷凍装置において冬季に外気温度が低下する場合の高圧維持対策として、空冷凝縮器の送風機運転台数を減らす、送風機回転速度を下げるなどがあるが、空冷凝縮器のコイル内に凝縮液をため込んで伝熱面積を減少させる方法もある
暗記しましょう
二 〇 液封の事故は、止め弁、電磁弁などの誤操作による原因が多いが、液封を起こしやすい箇所として、液ポンプ出口の逆止め弁と蒸発器入口弁の液菅部分や、中間冷却器の過冷却液出口止め弁と蒸発器入口弁の液菅部分などがある
液封の発生しやすい箇所
① 液ポンプ周辺の低温配管
② 高圧受液器からの液菅
③ 補助受液器と高圧受液器との間の液連絡管
④ 散水式の満液式蒸発器のデフロスト時
正解 5
まずイが✕で簡単なので消去法で3、4、5の3択に絞れます
その後はロ、ハが〇で簡単なので5
問3 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、蒸発器について正しいものはどれか
イ 蒸発器の熱通過率の値は、ブライン、水、空気などの被冷却物の種類、蒸発器の乾式、満液式、冷媒液強制循環式などの形式によって異なる解説
イ ✕ 空冷凝縮器では、冬季に外気温度が低いと凝縮温度が下がり冷凍効果が増えるが、膨張弁前後の差圧が大きく減ると温度自動膨張弁の容量が減少するので能力不足になる
ロ 〇 水冷凝縮器で水あかが厚く付いた場合の熱通過率の低下割合が、裸管よりローフィンチューブのほうが大きくなるのは有効内外伝熱面積比が影響しているためである
ローフィンチューブの有効内外伝熱面積比が3、5~4、2で裸管が約1なので、ローフィンチューブのほうが熱通過率の低下割合の影響が大きくなる
ハ 〇 空冷凝縮器を用いた冷凍装置において冬季に外気温度が低下する場合の高圧維持対策として、空冷凝縮器の送風機運転台数を減らす、送風機回転速度を下げるなどがあるが、空冷凝縮器のコイル内に凝縮液をため込んで伝熱面積を減少させる方法もある
暗記しましょう
二 〇 液封の事故は、止め弁、電磁弁などの誤操作による原因が多いが、液封を起こしやすい箇所として、液ポンプ出口の逆止め弁と蒸発器入口弁の液菅部分や、中間冷却器の過冷却液出口止め弁と蒸発器入口弁の液菅部分などがある
液封の発生しやすい箇所
① 液ポンプ周辺の低温配管
② 高圧受液器からの液菅
③ 補助受液器と高圧受液器との間の液連絡管
④ 散水式の満液式蒸発器のデフロスト時
正解 5
まずイが✕で簡単なので消去法で3、4、5の3択に絞れます
その後はロ、ハが〇で簡単なので5
問3 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、蒸発器について正しいものはどれか
ロ 冷凍装置の使用目的によって、蒸発温度と被冷却物との温度差が設定され、冷蔵用よりも空調用のほうが設定温度差は一般に小さい
ハ 蒸発温度が低下し蒸気の比体積が大きくなると、圧縮機に吸い込まれる蒸気量が少なくなり、冷凍能力が減少する
二 蒸発温度が低下する原因として、蒸発器への冷媒供給量が増加したり、蒸発器に霜が厚く付着したり、蒸発器への送風量が増加したりすることが考えられる
1 イ、ロ 2 イ、ハ 3 ロ、ハ 4 ロ、二 5 ハ、二
解説
イ 〇 蒸発器の熱通過率の値は、ブライン、水、空気などの被冷却物の種類、蒸発器の乾式、満液式、冷媒液強制循環式などの形式によって異なる 暗記しましょう
ロ ✕ 冷凍装置の使用目的によって、蒸発温度と被冷却物との温度差が設定され、冷蔵用よりも空調用のほうが設定温度差は一般に大きい
冷蔵用の設定温度差は5~10℃
空調用の設定温度差は15~20℃
ハ 〇 蒸発温度が低下し蒸気の比体積が大きくなると、圧縮機に吸い込まれる蒸気量が少なくなり、冷凍能力が減少する 暗記しましょう
二 ✕ 蒸発温度が低下する原因として、蒸発器への冷媒供給量が減少したり、蒸発器に霜が厚く付着したり、蒸発器への送風量が減少したりすることが考えられる
正解 2
ロ、二が✕で簡単なので消去法で2
問4 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、冷媒および冷凍機油について正しいものはどれか
イ 自然冷媒には、アンモニア、炭化水素類、二酸化炭素などがある。これらの自然冷媒は全て、地球温暖化係数が1であり、オゾン層を破壊しないが、毒性や燃焼性に注意を払う必要がある
ロ 多気筒圧縮機において、圧縮機が停止して長時間放置されて温度が低下した状態では、クランクケース内の冷凍機油に冷媒が多量に溶解することがあり、始動時にオイルフォーミングや粘度低下による潤滑不良を起こす可能性がある
ハ 鉱油はHFC系冷媒用の合成油に比べて水分を吸収しやすく、冷凍装置に冷媒を充てんする前に真空ポンプにより装置内を高真空に保って、冷凍機油に溶解した水分を除去する必要がある
二 アンモニアの毒性は強くて危険であるが、酸欠事故を引き起こす可能性は低い。アンモニアの漏えいは臭気により検知できるほか、電気的に濃度を検知する検知器もある
1 イ、ロ 2 イ、ハ 3 ロ、二 4 ハ、二 5 イ、ロ、二
解説
イ ✕ 自然冷媒には、アンモニア、炭化水素類、二酸化炭素などがある。毒性や燃焼性に注意を払う必要がある
地球温暖化係数(GWP)
二酸化炭素 1 アンモニア 0 プロパン、イソブタン 3
オゾン層を破壊(ODP)
二酸化炭素 0 アンモニア 0、01 プロパン、イソブタン 0
ロ 〇 多気筒圧縮機において、圧縮機が停止して長時間放置されて温度が低下した状態では、クランクケース内の冷凍機油に冷媒が多量に溶解することがあり、始動時にオイルフォーミングや粘度低下による潤滑不良を起こす可能性がある 暗記しましょう
ハ ✕ 合成油は鉱油に比べて水分を吸収しやすい。冷凍装置に冷凍機油を充てんする時は、できるだけ密閉された容器に入っていた油を使う
二 〇 アンモニアの毒性は強くて危険であるが、酸欠事故を引き起こす可能性は低い。アンモニアの漏えいは臭気により検知できるほか、電気的に濃度を検知する検知器もある
フルオロカーボン冷媒の漏れ検査を行う場合、検知する分子によって専用のハライドトーチ式ガス検知器または電気式検知器を使用する
正解 3
イ、ハが✕で簡単なので消去法で3
問5 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、制御機器について正しいものはどれか
イ 低圧圧力スイッチは、冷凍負荷の減少などで圧縮機吸込み圧力が低下した場合には、その圧力低下を検知して圧縮機を停止させる
ロ 直動式の電磁弁は弁前後の圧力差がゼロでは作動しない。直動式の場合、一般に7~30KPaの圧力差が必要である
ハ ヒートポンプに用いられる四方切換弁は、冷媒の流れを切り換えて冷凍サイクルの二つの熱交換器の役割を入れ換える
二 ガスチャージ方式のサーモスタットは、受圧部の温度が作動に及ぼす影響が小さく、サーモスタット本体が感温筒と異なった温度環境でも使用できる
1 イ、ロ 2 イ、ハ 3 ロ、ハ 4 ロ、二 5 イ、ハ、二
解説
イ 〇 低圧圧力スイッチは、冷凍負荷の減少などで圧縮機吸込み圧力が低下した場合には、その圧力低下を検知して圧縮機を停止させる(スイッチが開いて停止する)
ロ ✕ 直動式の電磁弁は弁前後の圧力差がゼロでも作動する。パイロット式の場合、一般に7~30KPaの圧力差が必要である
直動式電磁弁は口径の小さなものに使う(圧力差が0でも開く)
パイロット式電磁弁は口径の大きなものに使う(圧力差が7~30kp必要)
ハ 〇 ヒートポンプに用いられる四方切換弁は、冷媒の流れを切り換えて冷凍サイクルの二つの熱交換器(凝縮器と蒸発器)の役割を入れ換える
二 ✕ ガスチャージ方式のサーモスタットは、主に低温用に使用されるが、感温筒よりも受圧部の温度が高くないと正常に作動しない
正解 2
ロ、二が✕で簡単なので消去法で2
問6 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、附属機器について正しいものはどれか
イ 液分離器は、蒸発器と圧縮機の間に取り付けられ、冷凍装置の負荷変動の際に、圧縮機吸込み蒸気に混入した冷媒液を分離して蒸気だけを圧縮機に吸い込ませ、液戻りによる圧縮機の事故を防ぐ。しかし多気筒圧縮機のアンローダが作動したときの、液戻り防止には効果がない
ロ アンモニア冷凍装置の冷媒系統に水分が存在すると、膨張弁での氷結や金属材料の腐食など装置各部に悪影響を及ぼす。そこで冷凍装置の吸込み配管にフィルタドライヤを取り付け、水分を吸着除去する
ハ フルオロカーボン冷凍装置の液ガス熱交換器は、冷媒液の過冷却度と圧縮機吸込み蒸気の過熱度を適度にもたせることにより、液菅内でのフラッシュガス発生を防止でき、負荷変動などによる液戻りもある程度防止できる
二 大形冷凍装置において、冷媒を液ポンプで強制循環する冷媒液強制循環式蒸発器の場合では、液ポンプは通常の密閉式のキャンドポンプを使用し、この蒸発器の冷媒循環量は、一般に蒸発量の3~5倍程度とする
1 イ、ロ 2 イ、二 3 ロ、ハ 4 ロ、二 5 ハ、二
1 イ、ロ 2 イ、二 3 ロ、ハ 4 ロ、二 5 ハ、二
解説
イ ✕ 液分離器は、蒸発器と圧縮機の間に取り付けられ、冷凍装置の負荷変動の際に、圧縮機吸込み蒸気に混入した冷媒液を分離して蒸気だけを圧縮機に吸い込ませ、液戻りによる圧縮機の事故を防ぐ。多気筒圧縮機のアンローダが作動したときの、液戻り防止にも効果がある
ロ ✕ アンモニア冷凍装置では、冷媒系統内の水分がアンモニアと結合してるので、乾燥剤による吸着が難しいのでフィルタドライヤは使用しない
ハ 〇 フルオロカーボン冷凍装置の液ガス熱交換器は、冷媒液の過冷却度と圧縮機吸込み蒸気の過熱度を適度にもたせることにより、液菅内でのフラッシュガス発生を防止でき、負荷変動などによる液戻りもある程度防止できる 暗記しましょう
二 〇 大形冷凍装置において、冷媒を液ポンプで強制循環する冷媒液強制循環式蒸発器の場合では、液ポンプは通常の密閉式のキャンドポンプを使用し、この蒸発器の冷媒循環量は、一般に蒸発量の3~5倍程度とする 暗記しましょう
正解 5
ロが✕で簡単なので消去法で2、5に絞れます
その後はハが〇で簡単なので5
問7 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、配管について正しいものはどれか
イ 銅管のろう付けは、BAg(銀ろう)系BCuZn(黄銅ろう)系などのろう材を使用し、銅管にろう付け継手を差し込んで接合面を重ね合わせ、その隙間にフラックスを用いて溶けたろうを流し込み溶着させる。ろう付け温度は、BAg系のほうがBCuZn系よりも高い
ロ フルオロカーボン冷凍装置で、容量制御装置をもった多気筒圧縮機の立ち上がり吸込み配管は、最小負荷時にも最大負荷時にも、返油のために必要な最小蒸気速度が確保できるように二重立ち上がり管を設けることがある
ハ フルオロカーボン冷凍装置で、2台以上の圧縮機を並列運転する場合には、それぞれの圧縮機の吐出し管に逆止め弁を取り付け、停止している圧縮機の油に冷媒が多量に溶け込まないようにする。また各圧縮機は同一レベルに設置しクランクケース内の油量が同じになるように、均圧管および均油管で結ぶ
二 圧縮機と凝縮器とが同じ高さに設置されている場合の吐出し管は、圧縮機が停止してるときに油や管内で凝縮した冷媒液が圧縮機に逆流しないように圧縮機からいったん立ち上がり管を設けてから下がり勾配で凝縮器に接続する
1 イ、ロ 2 イ、ハ 3 ロ、二 4 イ、ハ、二 5 ロ、ハ、二
解説
イ ✕ 銅管のろう付けは、BAg(銀ろう)系BCuZn(黄銅ろう)系などのろう材を使用し、銅管にろう付け継手を差し込んで接合面を重ね合わせ、その隙間にフラックスを用いて溶けたろうを流し込み溶着させる。ろう付け温度は、BAg系のほうがBCuZn系よりも低い
BAg系625℃~700℃(温度が低く強い)
BCuZn系850℃~890℃(温度が高く弱い)
最小差込み深さ 6~14mm 隙間は0、05~0、55
ロ 〇 フルオロカーボン冷凍装置で、容量制御装置をもった多気筒圧縮機の立ち上がり吸込み配管は、最小負荷時にも最大負荷時にも、返油のために必要な最小蒸気速度が確保できるように二重立ち上がり管を設けることがある
容量制御装置をもった多気筒圧縮機の立ち上がり吸込み配管は、油の戻りが悪いので二重立ち上がり管を設けることがある
最小負荷時は細い管を流れ、最大負荷時には両方の管を流れる
ハ 〇 フルオロカーボン冷凍装置で、2台以上の圧縮機を並列運転する場合には、それぞれの圧縮機の吐出し管に逆止め弁を取り付け、停止している圧縮機の油に冷媒が多量に溶け込まないようにする。また各圧縮機は同一レベルに設置しクランクケース内の油量が同じになるように、均圧管および均油管で結ぶ 暗記しましょう
二 〇 圧縮機と凝縮器とが同じ高さに設置されている場合の吐出し管は、圧縮機が停止してるときに油や管内で凝縮した冷媒液が圧縮機に逆流しないように圧縮機からいったん立ち上がり管を設けてから下がり勾配で凝縮器に接続する 暗記しましょう
正解 5
ロ フルオロカーボン冷凍装置で、容量制御装置をもった多気筒圧縮機の立ち上がり吸込み配管は、最小負荷時にも最大負荷時にも、返油のために必要な最小蒸気速度が確保できるように二重立ち上がり管を設けることがある
ハ フルオロカーボン冷凍装置で、2台以上の圧縮機を並列運転する場合には、それぞれの圧縮機の吐出し管に逆止め弁を取り付け、停止している圧縮機の油に冷媒が多量に溶け込まないようにする。また各圧縮機は同一レベルに設置しクランクケース内の油量が同じになるように、均圧管および均油管で結ぶ
二 圧縮機と凝縮器とが同じ高さに設置されている場合の吐出し管は、圧縮機が停止してるときに油や管内で凝縮した冷媒液が圧縮機に逆流しないように圧縮機からいったん立ち上がり管を設けてから下がり勾配で凝縮器に接続する
1 イ、ロ 2 イ、ハ 3 ロ、二 4 イ、ハ、二 5 ロ、ハ、二
解説
イ ✕ 銅管のろう付けは、BAg(銀ろう)系BCuZn(黄銅ろう)系などのろう材を使用し、銅管にろう付け継手を差し込んで接合面を重ね合わせ、その隙間にフラックスを用いて溶けたろうを流し込み溶着させる。ろう付け温度は、BAg系のほうがBCuZn系よりも低い
BAg系625℃~700℃(温度が低く強い)
BCuZn系850℃~890℃(温度が高く弱い)
最小差込み深さ 6~14mm 隙間は0、05~0、55
ロ 〇 フルオロカーボン冷凍装置で、容量制御装置をもった多気筒圧縮機の立ち上がり吸込み配管は、最小負荷時にも最大負荷時にも、返油のために必要な最小蒸気速度が確保できるように二重立ち上がり管を設けることがある
容量制御装置をもった多気筒圧縮機の立ち上がり吸込み配管は、油の戻りが悪いので二重立ち上がり管を設けることがある
最小負荷時は細い管を流れ、最大負荷時には両方の管を流れる
ハ 〇 フルオロカーボン冷凍装置で、2台以上の圧縮機を並列運転する場合には、それぞれの圧縮機の吐出し管に逆止め弁を取り付け、停止している圧縮機の油に冷媒が多量に溶け込まないようにする。また各圧縮機は同一レベルに設置しクランクケース内の油量が同じになるように、均圧管および均油管で結ぶ 暗記しましょう
二 〇 圧縮機と凝縮器とが同じ高さに設置されている場合の吐出し管は、圧縮機が停止してるときに油や管内で凝縮した冷媒液が圧縮機に逆流しないように圧縮機からいったん立ち上がり管を設けてから下がり勾配で凝縮器に接続する 暗記しましょう
正解 5
イが✕で簡単なので消去法で3、5に絞れます
その後はハが〇で簡単なので5
問8 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、安全装置について正しいものはどれか
イ 高圧遮断圧力スイッチは、安全弁の作動圧力よりも低い圧力で作動する。また法定の冷凍能力10トン以上の冷凍設備では、圧力上昇の原因を除去してから復帰させるために手動復帰型の圧力スイッチが用いられる
ロ 圧縮機用安全弁は吹出し圧力において圧縮機が吐き出すガスの90%以上を噴出することができなければならない
ハ 高圧部の圧力容器に取り付ける溶栓は一般的に75℃以下で溶融する合金で作られ、口径は安全弁の必要最小口径の1/2以上でなければならない。また毒性ガス、可燃性ガスに用いてはならない
二 圧力容器に取り付ける破裂板は、使用する板と同一の材料、形状、寸法の板で破壊圧力を確認する必要があり、オゾン層を破壊する冷媒や毒性、可燃性のある冷媒の冷凍設備には用いてはならない
1 イ、ロ 2 イ、ハ 3 ロ、ハ 4 ロ、二 5 ハ、二
解説
イ 〇 高圧遮断圧力スイッチは、安全弁の作動圧力よりも低い圧力で作動する。また法定の冷凍能力10トン以上の冷凍設備では、圧力上昇の原因を除去してから復帰させるために手動復帰型の圧力スイッチが用いられる 暗記しましょう
ロ ✕ 圧縮機用安全弁は吹出し圧力において圧縮機が吐き出すガスの全量を噴出することができなければならない
ハ 〇 高圧部の圧力容器に取り付ける溶栓は一般的に75℃以下で溶融する合金で作られ、口径は安全弁の必要最小口径の1/2以上でなければならない。また毒性ガス、可燃性ガスに用いてはならない 暗記しましょう
二 ✕ 圧力容器に取り付ける破裂板は、使用する板と同一の材料、形状、寸法の板で破壊圧力を確認する必要があり、毒性、可燃性のある冷媒の冷凍設備には用いてはならない
オゾン層を破壊する冷媒(フルオロカーボン冷媒は使えます)
正解 2
ロが✕で簡単なので消去法で2、5に絞れます
イ 耐圧試験は、圧力容器など耐圧強度を確認しなければならない構成機器に対し、液体や気体を用いて行う。この試験は、気密試験よりも高い圧力で実施されるが、液体で耐圧試験を行った場合でも気密試験を省略することはできない
ロ アンモニア冷凍装置の気密試験では、試験流体に空気、窒素、二酸化炭素などの非毒性ガスが用いられるが、フルオロカーボン冷凍装置では空気は水分が多いので用いられない
ハ 気密試験では圧力をかけたままで発砲液を塗布し、つち打ちなどの軽い衝撃を与え漏れ箇所の確認を行うが、漏れ箇所の修理はすべての圧力を大気圧まで下げてから行う
二 真空放置試験は、微少な漏れでも判定できるが、漏れ箇所の特定はできない、装置内に残留水分が存在すると、真空になるのに時間がかかり、真空ポンプを止めると直ちに圧力が上昇する
1 イ、ロ 2 イ、ハ 3 イ、二 4 ロ、二 5 ハ、二
解説
イ 〇 耐圧試験は、圧力容器など耐圧強度を確認しなければならない構成機器に対し、液体や気体を用いて行う。この試験は、気密試験よりも高い圧力で実施されるが、液体で耐圧試験を行った場合でも気密試験を省略することはできない 暗記しましょう
ロ ✕ アンモニア冷凍装置の気密試験では、試験流体に空気、窒素、などの非毒性ガスが用いられるが、二酸化炭素は炭酸アンモニウムが生成されるので使えない、フルオロカーボン冷凍装置では空気は水分が多いので用いられない
ハ ✕ 気密試験では圧力をかけたままで発砲液を塗布し、漏れ箇所の確認を行うが、漏れ箇所の修理はすべての圧力を大気圧まで下げてから行う
気密試験では内部に圧力のかかった状態で、つち打ちしたり、衝撃を与えたり、溶接補修などの熱を加えてはならない
二 〇 真空放置試験は、微少な漏れでも判定できるが、漏れ箇所の特定はできない、装置内に残留水分が存在すると、真空になるのに時間がかかり、真空ポンプを止めると直ちに圧力が上昇する 暗記しましょう
正解 3
ロ、ハが✕で簡単なので消去法で3
問10 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、据付け、試運転について正しいものはどれか
イ フルオロカーボン冷媒を使用した冷凍装置では、ガス漏れによる酸欠の危険があるので、機械室の換気に注意しなければならない
ロ 受液器の下部は、床面の水や湿気により腐食されやすいので、床面との間を十分とるように据え付ける
ハ 冷凍装置の冷媒の充てん量が不足していると、蒸発圧力が低下し圧縮機の吸込み蒸気の過熱度が大きくなるが、吐出し圧力も低下して吐出しガス温度は下がる
二 フルオロカーボン冷媒を用いた圧力容器や配管を修理する際に熱を加える場合は、フルオロカーボン冷媒は燃焼性がなく、内部残留ガスの考慮をしなくてよい
1 イ、ロ 2 イ、ハ 3 ロ、ハ 4 ロ、二 5 ハ、二
解説
イ 〇 フルオロカーボン冷媒を使用した冷凍装置では、ガス漏れによる酸欠の危険があるので、機械室の換気に注意しなければならない 暗記しましょう
ロ 〇 受液器の下部は、床面の水や湿気により腐食されやすいので、床面との間を十分とるように据え付ける 暗記しましょう
ハ ✕ 冷凍装置の冷媒の充てん量が不足していると、蒸発圧力が低下し圧縮機の吸込み蒸気の過熱度が大きくなり、吐出し圧力が低下して吐出しガス温度が上昇する
二 ✕ フルオロカーボン冷媒を用いた圧力容器や配管を修理する際に熱を加える場合は、高温により分解して毒性のガスを生成するので、内部残留ガスを考慮しないといけない
正解 1
ハ、二が✕で簡単なので消去法で1
続きはこちらです27年度保安管理問題1~10
問8 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、安全装置について正しいものはどれか
イ 高圧遮断圧力スイッチは、安全弁の作動圧力よりも低い圧力で作動する。また法定の冷凍能力10トン以上の冷凍設備では、圧力上昇の原因を除去してから復帰させるために手動復帰型の圧力スイッチが用いられる
ロ 圧縮機用安全弁は吹出し圧力において圧縮機が吐き出すガスの90%以上を噴出することができなければならない
ハ 高圧部の圧力容器に取り付ける溶栓は一般的に75℃以下で溶融する合金で作られ、口径は安全弁の必要最小口径の1/2以上でなければならない。また毒性ガス、可燃性ガスに用いてはならない
二 圧力容器に取り付ける破裂板は、使用する板と同一の材料、形状、寸法の板で破壊圧力を確認する必要があり、オゾン層を破壊する冷媒や毒性、可燃性のある冷媒の冷凍設備には用いてはならない
1 イ、ロ 2 イ、ハ 3 ロ、ハ 4 ロ、二 5 ハ、二
解説
イ 〇 高圧遮断圧力スイッチは、安全弁の作動圧力よりも低い圧力で作動する。また法定の冷凍能力10トン以上の冷凍設備では、圧力上昇の原因を除去してから復帰させるために手動復帰型の圧力スイッチが用いられる 暗記しましょう
ロ ✕ 圧縮機用安全弁は吹出し圧力において圧縮機が吐き出すガスの全量を噴出することができなければならない
ハ 〇 高圧部の圧力容器に取り付ける溶栓は一般的に75℃以下で溶融する合金で作られ、口径は安全弁の必要最小口径の1/2以上でなければならない。また毒性ガス、可燃性ガスに用いてはならない 暗記しましょう
二 ✕ 圧力容器に取り付ける破裂板は、使用する板と同一の材料、形状、寸法の板で破壊圧力を確認する必要があり、毒性、可燃性のある冷媒の冷凍設備には用いてはならない
オゾン層を破壊する冷媒(フルオロカーボン冷媒は使えます)
正解 2
ロが✕で簡単なので消去法で2、5に絞れます
その後は二が✕で簡単なので2
問9 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、圧力試験について正しいものはどれか
問9 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、圧力試験について正しいものはどれか
イ 耐圧試験は、圧力容器など耐圧強度を確認しなければならない構成機器に対し、液体や気体を用いて行う。この試験は、気密試験よりも高い圧力で実施されるが、液体で耐圧試験を行った場合でも気密試験を省略することはできない
ロ アンモニア冷凍装置の気密試験では、試験流体に空気、窒素、二酸化炭素などの非毒性ガスが用いられるが、フルオロカーボン冷凍装置では空気は水分が多いので用いられない
ハ 気密試験では圧力をかけたままで発砲液を塗布し、つち打ちなどの軽い衝撃を与え漏れ箇所の確認を行うが、漏れ箇所の修理はすべての圧力を大気圧まで下げてから行う
二 真空放置試験は、微少な漏れでも判定できるが、漏れ箇所の特定はできない、装置内に残留水分が存在すると、真空になるのに時間がかかり、真空ポンプを止めると直ちに圧力が上昇する
1 イ、ロ 2 イ、ハ 3 イ、二 4 ロ、二 5 ハ、二
解説
イ 〇 耐圧試験は、圧力容器など耐圧強度を確認しなければならない構成機器に対し、液体や気体を用いて行う。この試験は、気密試験よりも高い圧力で実施されるが、液体で耐圧試験を行った場合でも気密試験を省略することはできない 暗記しましょう
ロ ✕ アンモニア冷凍装置の気密試験では、試験流体に空気、窒素、などの非毒性ガスが用いられるが、二酸化炭素は炭酸アンモニウムが生成されるので使えない、フルオロカーボン冷凍装置では空気は水分が多いので用いられない
ハ ✕ 気密試験では圧力をかけたままで発砲液を塗布し、漏れ箇所の確認を行うが、漏れ箇所の修理はすべての圧力を大気圧まで下げてから行う
気密試験では内部に圧力のかかった状態で、つち打ちしたり、衝撃を与えたり、溶接補修などの熱を加えてはならない
二 〇 真空放置試験は、微少な漏れでも判定できるが、漏れ箇所の特定はできない、装置内に残留水分が存在すると、真空になるのに時間がかかり、真空ポンプを止めると直ちに圧力が上昇する 暗記しましょう
正解 3
ロ、ハが✕で簡単なので消去法で3
問10 次のイ、ロ、ハ、二の記述のうち、据付け、試運転について正しいものはどれか
イ フルオロカーボン冷媒を使用した冷凍装置では、ガス漏れによる酸欠の危険があるので、機械室の換気に注意しなければならない
ロ 受液器の下部は、床面の水や湿気により腐食されやすいので、床面との間を十分とるように据え付ける
ハ 冷凍装置の冷媒の充てん量が不足していると、蒸発圧力が低下し圧縮機の吸込み蒸気の過熱度が大きくなるが、吐出し圧力も低下して吐出しガス温度は下がる
二 フルオロカーボン冷媒を用いた圧力容器や配管を修理する際に熱を加える場合は、フルオロカーボン冷媒は燃焼性がなく、内部残留ガスの考慮をしなくてよい
1 イ、ロ 2 イ、ハ 3 ロ、ハ 4 ロ、二 5 ハ、二
解説
イ 〇 フルオロカーボン冷媒を使用した冷凍装置では、ガス漏れによる酸欠の危険があるので、機械室の換気に注意しなければならない 暗記しましょう
ロ 〇 受液器の下部は、床面の水や湿気により腐食されやすいので、床面との間を十分とるように据え付ける 暗記しましょう
ハ ✕ 冷凍装置の冷媒の充てん量が不足していると、蒸発圧力が低下し圧縮機の吸込み蒸気の過熱度が大きくなり、吐出し圧力が低下して吐出しガス温度が上昇する
二 ✕ フルオロカーボン冷媒を用いた圧力容器や配管を修理する際に熱を加える場合は、高温により分解して毒性のガスを生成するので、内部残留ガスを考慮しないといけない
正解 1
ハ、二が✕で簡単なので消去法で1
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